肌の仕組みを理解するpart5

【ハリ・ボリュームを生み出す皮下組織】

肌のもっとも内側にあるのが「皮下組織」です。

一見、肌の美しさとは関係ないように思われますが、若々しさの象徴とも言える

ふっくらとしたハリやボリューム感は真皮だけではなく、この皮下組織の状態も関係しています。
皮下組織の大部分は脂肪細胞が占めていて、脂肪細胞の中には脂肪が貯蔵され

適切な量が保たれることでふっくらとしたハリやボリューム感が生まれます。

ところが加齢とともに脂肪量が減少すると、皮下組織に厚みがなくなり

まるで空気が抜けた風船のように肌はしぼんだ状態となります。
土台が貧弱になることでその上の表皮や真皮は重力に引かれ、深いシミやたるみなどが現れるようになります。

多くの場合「脂肪=敵」というイメージを持ちますが

このように肌の美しさを保つためには、ほどよい脂肪量は欠かせないものなのです。

また、適正な脂肪量を含んだ脂肪細胞からは線維芽細胞を活性化する生理活性物質が分泌され、

コラーゲン生成の増加に繋がることもわかっています。

このほか、皮下組織には表皮や真皮の肌細胞に栄養素や酸素を運ぶ血管と、老廃物を回収して運び出す血管、さらにリンパ管も通っています。

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